2021-01-01から1年間の記事一覧

『谷崎マンガ変態アンソロジー』

『谷崎マンガ変態アンソロジー』(中公文庫)を読んだ。2016年に生誕130年を記念して刊行されてた『谷崎万華鏡』を再編集し文庫化したもの。榎本俊二、今日マチ子、しりあがり寿、中村明日美子、古屋兎丸、山口晃ら豪華作家人による谷崎の作品をテーマにした…

『違国日記』(ヤマシタトモコ)

日記を書くというのはひどく孤独で危うい行為だと思う。土佐日記、和泉式部日記、断腸亭日乗、戦後日記、日本文学だけを取り上げてみても、日記に仮託された(あるいはそこから生まれた)作品は数多くある。半ばいつか誰かに読まれることを期待して――とまで…

『地図にない場所』(安藤ゆき)

『地図にない場所』(安藤ゆき)を読んだ。表紙の淡いカラーが美しくて、思わず購入。帯に「人生終わった2人の、ご近所探訪記」とあるように、フランスのバレエ団に所属していたのに、足の怪我(後に作中で怪我は嘘で母親の死から、目的を失い自らの意思で退…

『スキップとローファー』(高松美咲)

今更ながら『スキップとローファー』(高松美咲)を読んだ。「石川県のはしっこのほう」から東京の進学校に首席入学した岩倉美津未(いわくら みつみ)とクラスメイトたちとの高校生活を描いた作品。元子役で学校でも目立つくらいの爽やかイケメン志摩聡介、…

「生理」と漫画

自分用のメモみたいなものです。生理が出てくる漫画ってどんなのがあったかなあという。 ・『ねりんぐプロジェクト』(藤田まぐろ、りぼんマスコットコミックス) 主人公は粘土版ピノキオ(のような感じ)。見た目は小学校高学年くらいの女の子。人間社会の…

『女の園の星』(和山やま)

『女の園の星』(和山やま)を読んだ。和山先生の女子校を舞台にした作品と聞いて、わくわくして購入。前作の『夢中さ、きみに。』は男の子が多かったので、どんな女の子が描かれるんだろう?先生の美しい筆致で…と期待に胸を膨らませながらページをめくった…